ライターきらら、沖縄へ行く。

一度しかない人生だから。いつ何が起きるかわからないから。やりたいことはなんでもやっておかなきゃもったいない。

線維筋痛症を抱えて妊娠する、ということ。

こんにちは。こんばんわ。きららです。
もう気がつけば2018年2月20日だそうで。
おなかに赤ちゃんがいるので、当たり前ですけどお酒も飲めないので忘年会・新年会とも無縁だったため年が変わったことに気が付かきませんでした。うそだけど。
そんなかんじで妊婦生活も、もうあと2週間ちょっとになりました。
ここまで長かったー。振り返ると早かった気もするけど。いややっぱ長かった。
フリーランスに産休とかは特にないので、今日も相変わらずばりばり働いています。
3月はあまり思ったように働けない気がしてるので、あと2週間である程度片を付けないと。

もうここから先赤ちゃんの準備と仕事でより忙しくなる気がしてるので、ここら辺で妊婦生活を振り返っとこうかなって思います。
なお最初で書いておくと、10年近く一緒に生活している線維筋痛症という持病との闘いもあったため、キラキラ妊婦生活☆みたいなのとははっきり言って対局です。
なのでこれから妊娠するのに不安になる!とか、夢がない!みたいになっちゃいそうな方はここから先には進まないでほしーなって思います。。。
きっとほんとはもっと妊婦生活って楽しむものだったんだと思うし、できればわたしもそうしたかった。
でも線維筋痛症でもいちお妊娠はできるよってことを書いておきたいので、ありのまま書いてます。
線維筋痛症と闘っていて、でも出産もしたい!という方の参考になればなー。なるかな。
線維筋痛症の痛みや激しさ、あらわれる症状は人によって変わるのでなんともなので。


妊娠前

妊娠前の線維筋痛症のケアですが、効くかもしれないと言われている薬をいくつか試したもののわたしの体には合わず、むしろ副作用に苦しむことも多かったので特になにか薬を飲むことはせず、気力で乗り切っていました。
もう10年近く痛みと一緒に生活していて痛いことが当たり前になっていたので、そしてもともと我慢強い性格なのもあって、なんとかなっていました。
いいことじゃないので真似しないでほしいですが、どうしても体が辛い時はお酒を飲んでごまかすことが多かったです(芋焼酎泡盛がほんとに大好きで。。。!w)。
でも沖縄に来てからこの土地が体に合ったのか、だいぶ体の痛みが落ち着いていました。

線維筋痛症に効くかもしれないと言われている薬は、妊娠に影響を与えるものが多いようです。
そのため断薬から一定期間経過しないと妊娠を推奨されないこともあります。
わたしは長い間薬を使わずにいたので、妊娠のコントロールは必要ありませんでした。
しかし現在線維筋痛症と闘っていてなにか薬を飲んでいて妊娠を望むなら、病院で相談することをおすすめします。

妊娠がわかった時

まず最初、妊娠がわかった時。
ここら辺のことはひとつ前の記事でちょっと触れたのですが、祖父が亡くなったタイミングとまったく同じだったのでうれしいやら悲しいやらで大変でした。
同時に、線維筋痛症を抱えてて無事出産まで行き着けるのか、ちゃんと子育てできるのか、体が妊娠に耐えきるのか、など不安でいっぱいでした。
でもそもそも子どもはできないかもなーって思っていたことや、この人の子どもなら産めるかもって思ったから主人と結婚したこともあって、やっぱりうれしかったです。

妊娠初期

とりあえず赤ちゃんができたことに心の準備ができた妊娠3ヶ月頃から、つわりが始まりました。
つわりにはいろいろな種類があってよく聞くのだと「吐きづわり」「食べづわり」「寝づわり」などがありますが、わたしは吐きづわりと食べづわりが同時にありました。
なのでなにか食べないと気持ち悪いし、食べたら食べたで気持ち悪いし、結果1日中食べて吐くっていう、自分でももうなにをしているのか分からない時間を過ごしていました。
あと、とにかく眠れない。
もともとよく悪夢にうなされて熟睡できる方ではないのですが、連続して眠れるのは2〜3時間程度でした。
これは今も同じで、相変わらず眠れない日々を過ごしています。

とにかくずっとこの調子だったので体重は5キロ近く落ちて、頬はこけるわ顔色は土気色だわ、つわりってやばい。。。って思っていました。
あと、なぜかものすごくトンカツが食べたくてしょうがなかった。
トンカツだけは吐かなかったので、毎週末主人に連れて行ってもらっていました。

メンタル面でいくと、一言で言うとめちゃめちゃ荒れました。
まず体調が安定していないっていうのもありましたが、やっぱり不安もすごく大きくて、その上妊娠でホルモンバランスが崩れてイライラしやすくなっていたみたい。
夫婦仲はけっこーいい方だと思ってて付き合ってからを考えてもけんかなんてほぼしてこなかったのに、この時期1度わたしが大爆発しました。初喧嘩。
イライラも止まらないし、初めてめちゃめちゃ主人にムカついたし、ほんとはそんなの自分が一番嫌なのに離婚!とかも言い出すくらいに荒れました。。。ここでほんとに離婚とかにならなくてよかった、、、。そんなの無理すぎる。。。

仕事面では、普通はまだ会社の人とかに言う時期ではないのだと思いますが持病のこともあるし、なにより納期などもあるフリーランスの身なので、取引のあるクライアントに妊娠した旨を伝えました。
みなさんすごく喜んでくださって、めちゃめちゃありがたかったです。

初期の段階でいろいろ調べてて、とりあえずドーナッツクッションと妊婦用の抱きまくらがあると楽に過ごせるってことだったので購入。
ここで買っておいて大正解でした。今も大活躍です。
ドーナッツクッションはこのあとやってくる痛みを乗り切るためになくてはならなかったし、抱きまくらを抱えて横になると体を支えることができて少しだけ楽。
プラス、無印良品の通称「人をダメにするソファ」も買いました。
体にフィットするし柔らかくてクッション性もあるので、固い椅子とかソファに座るよりもちょっとは楽です。

妊娠中期

つわりはけっこー長引いたのですが、5〜6ヶ月あたりになるとやっと落ち着いて今度はおなかが空いて空いてしょうがなくて。
初期にげっそり痩せた分を取り戻すかのように食べまくっていました。
ただただ食べられなくて痩せただけだったので、わりとすぐ体重は戻って、なんならけっこー増えた。w

つわりが落ち着いてちょっとほっとしたのですが、この頃から体の痛みが強くなってきました。
妊娠すると「リラキシン」というホルモンが分泌されて骨盤とかが緩んでくるみたいなのですが、おそらくそれに伴って線維筋痛症の痛みが激しくなって。
沖縄に来てだいぶ症状が落ち着いたのですが、発症してまだ痛みに慣れなかった頃と近い苦痛でした。

ちょっと胎動を感じられるようになってきて、あーほんとに赤ちゃんを授かったんだなーって実感が湧いてきたのもこの頃。
とんとんってかわいい胎動で、体は痛いけどほほえましいなーっていうか自分が笑顔でいられることが多くなりました。
今考えたら、この2〜3ヶ月がしんどい妊婦生活の中でもわりと落ち着いていた時期だったかな。
年末年始はいつもどおり、姫路の義理の実家に帰ることもできました。

妊娠後期

後期にはいった頃から、頻繁におなかが張るようになってきました。
妊娠後期は珍しいことではないのですが、張りのペースや強さがちょっとまだ早すぎるということで数日張り止めの薬を飲みました。
でも原因が線維筋痛症の痛みっぽくて、張り止めの薬は効果がなかったのでもう飲んでいません。
29週ごろから張って痛いのは今も変わらないのですが、おなかに話しかけてまだだよーって言っています。

31週目あたりからは、またつわりのような症状が始まりました。
ただ初期の頃と違って気持ち悪い、というわけではなくて、単純におなかの中で赤ちゃんが大きく育ってくれて胃が圧迫されたことで、物理的に胃に食事が入らなくなったことが大きな要因みたい。
実際初期とは違って辛さはあまりありません。

体の痛みは、もうこれでもかってくらい激しめですw
10年近く線維筋痛症と一緒に生活してきましたが、ここまでなのは初めて。
全身がバラバラになりそうだし、気を抜くと痛みで涙が出て来るし、検診で助産師さんにむくみチェックで触られるのもすごく痛くて毎回飛び上がりそうになっています。
中期の頃かわいかった胎動は、今やゴリゴリ体の中身をえぐってきますw
元気な証拠だねーって思ってうれしいけど、痛いものは痛い。もう早く産みたい。
とにかく体の痛みがすごいのですが検診の時にエコーで赤ちゃんが元気よく動いているのを見ると、こんな体のわたしの中でもきちんと育ってくれていることがうれしくて涙が出ます。

メンタル面は、なんとも言えないかなー。。
出産の痛みとかは正直なんにも怖くないのですが、産後の子育てのことや仕事のこと、今の体の痛みがいつまで続くのか、産んだあとひどくならないか、、、などが心配で不安になることはけっこーあります。
産まれて最初に被せるベビー帽子とかリュックとかを作ってみたり、仕事に没頭したりして不安と痛みを乗り切っています。

今は34週目の真ん中あたりです。
通常は40週あたりで陣痛がきて出産、という流れですが、体の痛みが激しくて母体の消耗のことも考えて正産期(もう生まれても大丈夫だよ!って時期)に入る37週になったら入院をして出産をする、計画出産をします。
出産の痛みがどんなものかはまだわかりませんが、入院〜出産、退院あたりのことは産後にまた書こうかなーって思います。

ママアプリとか妊娠・出産に関する記事みたいなのとか読むと、妊婦生活を楽しみましょう♪とかでてくるのですが、わたしにとっては楽しむということとは無縁でした。
思ったように動かない体や感じたことのない痛み、コントロールできないイライラ、それでもやらなきゃいけないことは山積み。
それでも、うちの娘がちょっと大きめに元気に育ってくれていることはほんとにうれしくて。
早く会いたいな。

ではまた。